アシタカの葛藤が重なる。
最近のニュースを見ているとよく、もののけ姫のシーンが頭をよぎる。
※もののけ姫のネタバレを含みます。
アシタカが旅立つ前にヒイ様が「西の国で何か不吉なことが起こっているのだよ。」と諭す場面、新型コロナウイルスが最初に確認された中国の地理的位置が`日本から見たときにマッチするからだろうか。いや、そうじゃない。
時間をかけてアシタカの身体を蝕んでいくタタリ神の呪いが、ウイルスの拡大具合に似ているからだろうか。アシタカが劇中で感じている怒りや絶望に、この状況下でじわじわと感じる不安に似たものを感じているのかもしれない。
アシタカが絶望や怒りを感じた時に、呪いによるスーパーパワーが発揮されて怪物みたいになって行く。最初に矢を放った時、人の首がスパンッと飛んだ時は本人も驚いていたが、それでも自分の力でなんとか呪いを抑えることができていた。しかし、西の国へ旅を続けていくうちに、だんだんとコントロールが効かなくなる。しまいには呪いが可視化されて蛇のように姿を現す。指一本で刀を曲げちゃったり、何十人がかりで開ける扉を片手で押し上げたり。最初は自分でコントロールできているつもりでいても、だんだんと制御が聞かなくなったり、湧き上がってくる感情が抑えられなくなる。
アシタカが受けた呪いのように、そもそも自然は人間が管理できるものではなく、こうしてウイルスと戦っている時も容赦なく地震を発生させるほど残酷で(そのおかげで寝れずにこのブログを書いている)、一方で自主隔離が要請されている中でも、鳥の声や緑を見て、人混みを避けてその中を歩くだけで生きてるぞー!って実感させてくれる癒しでもある掴めないやつ。
人間は、ウイルスを含む自然から免疫を身につけて進化してきた背景があるし、一読させていただいた記事によると、人間が子宮内で子供を育てるために必要な、子宮を形成する遺伝子のひとつはウイルス由来なのだそう。驚き。ウイルスも自然で、私たちもウイルスに生かされてるんだと改めて頷いたのはこの記事。インフルエンザA型の流行に合わせて書かれた記事だが、ウイルスというものについて分かりやすく書かれている。実際できるのは撲滅でなく終息よ。共に生きねばね。
乳児の頃にスケジュールを組んでたくさん打った予防接種は、人為的に弱毒化・無毒化・病原体の一部を入れて免疫獲得をするためじゃないか。生まれた時から結構近しい。
自然と人間の共生について問うアシタカとモロのシーンでも、
アシタカ「モロ、森と人とが争わずに済む道は無いのか?本当にもう止められないのか?」
モロ「人間どもが集まっている。きゃつらの火がじきにここに届くだろう。」
アシタカ「サンをどうする気だ?あの子も道連れにするつもりか?」
モロ「いかにも人間らしい手前勝手な考えだな。サンは我が一族の娘だ。森と生き、森が死ぬ時は共に滅びる。」
アシタカ「あの子を解き放て!あの子は人間だぞ!」
モロ「黙れ小僧!お前にあの娘の不幸が癒せるのか?森を侵した人間が、我が牙を逃れるために投げてよこした赤子がサンだ!人間にもなれず、山犬にもなりきれぬ、哀れで醜い、かわいい我が娘だ!お前にサンを救えるか!?」
アシタカ「分からぬ…。だが共に生きることはできる!」
モロ「フハハハ!どうやって生きるのだ?サンと共に人間と戦うと言うのか?」
アシタカ「違う!それでは憎しみを増やすだけだ!
そうよ。共生。
あとひとつだけ、最近のニュースから頭に過る、もののけ姫の登場人物は、
女子供や病人にも仕事を与え、時に村人を失いながらも村に食糧を届けるために職務を全う。残酷な判断を下しながらも、村人から絶大な信頼を得て、神に抗い森を切り開いてまでタタラ場を豊かにようとしたエボシ様。
そこまで尽力した彼女がシシ神狩りに失敗をして、最後に残した言葉が「みんな、はじめからやり直しだ。ここをいい村にしよう。」この時にエボシ様が思った「よい村」とはどんな村なのか。また、劇中では「森に光が入り、山犬どもが鎮まれば、ここは豊かな国になる。」と国を語っていた彼女が最後に「村」を口にした意図とは。
もののけ姫の主題歌でも、
悲しみと怒りにひそむ まことの心を知るは
森の精 もののけたちだけ
さぁ森へ行こう。 (3密は避けてね)
権利と義務は表裏一体である。
やっとと言うべきか。ついにと言うべきか。
昨日7日夕方に安倍首相から救急事態宣言が発令された。
ここまで自分が感じたことをフレッシュなうちにここへ書き残しておく。ニャンニャン言いたいことを言ってますが、人間だって生き物だから罹る時はかかるのだと思ってる。
(2020年4月8日更新)
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消費喚起は時期尚早
新型コロナ後の消費喚起対策は時期尚早ではないかという印象。素人が受けた印象としては、1か月後に緊急事態宣言の解除になる期待を煽っているようにも感じる。まずは、来る時に向けて医療や所得への対策を行うべき。個人・国ともに財政が切迫した中で商品券の発行に予算をつぎ込んで欲しくないところ。
1世帯30万円のカラクリ
一世帯あたり30万円支給とだけ見て、半ば安心していたが支給条件を見て愕然とした。そして「世帯主の」という部分も引っかかった。支給の目安となるのは『世帯主の収入基準』ということは、
例) ・世帯主登録は夫
・主な収入源は妻 という場合は、
いくら妻の給与が減っても対象にならないということか。
権利と義務は表裏一体
保育園を開園するというひとつの事実の裏には、働く権利・義務を遂行したい方の気持ちがあり、自分の健康を守る権利があり、国には国民の生命、財産、国益を守り抜く義務がある。互助の精神はきれいごとの塊に思えてならないくらいたくさんの立場で、たくさんの人たちが関わり交わりあっている。権利と義務は表裏一体だ。
その権利を全部尊重できたら素晴らしいが、現実には難しい。権利と義務は隣り合わせで寄り添っていないから、優先順位をつける、妥協することが必要。優先順位をつけようとする時に、各々がそれぞれの立場から意見を出してもなかなか着陸地点が見えないので、そうなると共通の基準が必要。基準や規定でガチガチに固めるのも個人的にはあまり好きでないが、今回の新型コロナウイルスで「ルールに従うのは得意だが、ルールを考え、状況に合わせて構築するのは苦手」な日本人が露呈されたように思う。国民性を考えると現状以上に明確なルールが必要とされているようにも感じる。
学校保健安全法と保育所における感染症のガイドライン
今回、文部科学省管轄の学校施設は早くから休校を実施していたが、これは学校保健安全法という、児童生徒等及び職員の健康の保持増進を図るための法律 第二十条 臨時休業について明記されているからだと思っていた。ちなみにここで言う学校は、幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学及び高等専門学校を指し、保育園等は該当しない。
https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=333M50000080018
保育園等は厚生労働省管轄なので、保育所における感染症ガイドラインに準ずることになる。このガイドラインには、休業について明記された項目はない。ただ、発生したことがない新しい感染症が発生した場合の対応については記載があり、このあたりの規定が異なることから、新型コロナウイルスに対するアクションも違うんだろうなと思い、読み進めると
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/0000201596.pdf
.....管轄の違いから、学校保健安全法が適用できないことはなさそうな?このあたりを現時点で突き詰めることができていない。
保育所の開園継続に賛成でも反対でもないが、権利と義務は表裏一体で述べたように家庭の状況により捉え方が様々あることは忘れずにいたい。区内の保育園・学童保育の休園を決めた渋谷区にも、歓迎する声もある一方で難しい判断を迫られている家庭も少なくない。できることならば、国民全員に自宅待機→その間の収入の7-8割を補償しますと国に言ってくれたらと今でも思う。シンプルに中途半端。個人的意見です。
本当にありがとうございます。
これは非常事態である。経済のバランスを取ろうとする時期ではない。というのが今の自分の本音であるが、この状況下でも医療従事者・消防士・警察官またコンビニや食料品の販売員・交通機関を動かし、またその方々を下支えする保育者及び教育者の方々。私は3月末を持って保育現場から離れているが、日々の保育に加えて消毒作業・子どもの受け入れ、受け渡し方法の変更があると思う。玩具ひとつ出すたび、おやつの提供をおこなうたびにいつも以上に張り詰めた空気の中、現場のあわただしさは、私が想像しきれない程だと思います。
これまでも感染症対策を徹底し、今も私たちの生活を支えてくださる方々に感謝。本当にありがとうございます。
マッキントッシュからのエデュテイメント。
昨日は常備薬が切れたので病院へ。まだ処方箋の有効期限が切れていなかったものの、これから長期戦になることも想定して行けるうちに診察も受けてきた。
ふと見た桜にこんなにも癒されるとは。はー。
留学が延期になり、仕事もすでに辞めてしまい無職の私ですがそれまで事業主だったため3か月経っても失業手当も出ません。流石に3・4か月は持ち堪えられそうにないので、仕事を探し始めましたが、8 or 9月までの短期 (冬セメスターから再チャレンジする予定のため)、そしてこの経済状況も相まってかなかな思い描いていた4か月のシナリオに沿うものが見つからない。思った以上に時間がかかりそうだ。
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小さい頃に遊んだパソコンソフトたち
さて。新年度開始早々、以前一緒に働いていた友人から園にipadが導入されたことを聞き、自分はいつから・どうやってパソコンを自分の生活に取り入れ、使い方を学んできたのか思い返してみた。
パーソナルコンピューターと呼ばれるものが1970年代に登場し、なぜわざわざパーソナルと言うのかというくらい今では個人が所有するものとして浸透している。約40年の歴史の中でSTEAMという言葉を耳にするようになったのは最近のことだが、教育に繋がるようなソフトは以前からあったのではないかと推測を立てて、実家を掘り返したら我が家にもその一編があった。
私が小学生の時、自宅にマッキントッシュ98があった。(マッキントッシュ.....何じゃそりゃ?って方もいると思うので。写真を載せておきます。)
今見ても可愛いフォルム。奥行が半端ない。私の家にあったのは青色。
そして私たち兄弟が遊ぶことを許されていたのは以下のソフトだった。
キッドピクス
スペランクス
おばあちゃんとぼくと
まきがめ
金魚すくい
Thinkin'Things
これピンとくる方がいたら嬉しい。
中でもよく遊んだのがこのスペランクス。
パーソナルコンピュータという言葉が出てきて、それでもまだ一家に一台とは言えなかった90年代初めにパソコンが自宅で好きな時に触れる環境を作ってくれたことはとても恵まれていたなと思う。
エデュテイメントとは?
そしてこれらのソフトについて振り返っている時に出て来たのが、エデュテイメントという言葉。
Education+Entertainment を掛け合わせた言葉で、一般的な娯楽に教育的な要素を取り入れることで基本的に、遊んでいる、楽しんでいると、いつの間にか自然に知識がつくと定義されている。
文部科学省も子ども向けサイトを立ち上げている。去年度までは『子供エデュテイメントコンテンツ』という名称で文部科学省のサイト内で運営されていたが、今年度から大幅にリニューアルされていた。
↑旧サイト ↓新サイト
セサミストリートやお母さんといっしょ等、Eテレも番組もこのエデュテイメントに該当するだろう。小さい時に大好きだったむしむしQやえいごであそぼもそうだったんだなぁ。
海外のエデュテイメント
2019年にアメリカ・オハイオ州で行われたEdcampに参加した時、スポンサーにPBS kidsという子供向け番組の制作会社が参加していて、資料から年齢別・カリキュラム別で実に様々な番組が子どもに向けて開かれていることが分かった。それぞれの番組が子ども向けサイトと保護者向けサイトを持ち、ほとんどの番組が専用のアプリも持っていた。
これはセサミストリートの番組について。対象年齢・カリキュラム内容・関連したアプリやソーシャルメディアなどの情報が記載されている。
こういうのを見て、面白いなあと思う反面生かすか殺すか親の考え方も大きいのではないかと思う。どこかの県ではゲーム時間を規制する条例も通ったが、羽交い絞めにする前にひとつの物を多角的に見なきゃね。
~いいかもね。って話
個人的には小さい頃からパソコンに触れる環境があったおかげで、小学校ではパソコンクラブに所属して、書類や卒業論文の作成も分からないながらに感覚的にやり方を自分で探したりもできた記憶がある。
キッドピクスをいじっていた自分を思い出して、私がお絵描き好きであるルーツはここになるのかなと感じたり、実際私以外の兄弟はみんなパソコンの中身をいじったり、プログラミングを現在の仕事にしている。
ただこれは子どもの頃から早めにやった方が良い。いわゆる早期教育を促すものではなく、
子どもの頃に触れておいた方がいいかもね。
環境って大事だね。
ベストではなくbetterがいいねという話。
"やっておいて損はない"を考えだすとキリがない。子どもたちは可能性の塊だし、私たちがこれまで取捨選択してきたものを持ち合わせている、でも、親として子どもの側にいられる時間は限られている。そうなると、できる事を今のうちにという気持ちをより強く感じるのもしれない(親になったことがないのであくまで推測ですが)。
英語に関して言えば、きちんと勉強し始めたのは28歳の頃、海外の保育に興味を持ち始め、直接コミュニケーションがとれたらなと考え始めた頃でした。中学高校の英語の授業はあまり好きではなく、大学でも必要性を見出せず、唯一やってて良かったなと思えたのは、毎回授業の初めに歌わされていたbackstreet boysやall I want for Christmas is you などの曲を一緒に歌えること。
ベストのタイミングは、興味を持った時だという考えはあながち間違いではないのかなと感じる。物的に恵まれた環境で、何を(して)あげるかではなく、何をしない(与えない)かがより大事だと感じる。なくても大丈夫な範囲を自分で認識することが必要だなと感じる今日この頃です。
参加したかった!幼児教育・保育の国際比較。
昨日は自主隔離を始めて、初の買い出しに出かけた。久しぶりに行く駅前は終始落ち着かず、以前から変わらない光景に「これで大丈夫なのか」と不安な気持ちが出てくる一方で、見慣れた景色に安心する自分もいてなんだか複雑な気持ちになった。
それまでストックがあったマスクも遂に数えられる程に減ったので、手作りマスクも作った。波縫いも等間隔にできない自分から見れば上出来☆
- 幼児教育・保育の国際比較 ー 国際幼児教育・保育従事者調査2018の結果から -
- 【注意】
- 社会情緒的発達と読み書き・数的発達の実践は?
- 保育者は、社会からよりも子供たち・保護者からより評価されていると感じる?
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幼児教育・保育の国際比較 ー 国際幼児教育・保育従事者調査2018の結果から -
本日は運動と食事以外はパソコンにかじり付いていた。参加したいなぁと思ってできなかったイベントの当日配布資料がウェブサイトに挙げられているのを見つけたからだ。私が聴講したかったイベントはこちら。
その中で、第一部 基調講演「世界の幼児教育・保育政策の潮流と本調査の視点」
Yuri Obara BELFALI (OECD教育・スキル局 幼児期・学校課長)でのプレゼン資料を拝見。今日は特にOECD加盟国の保育従事者のアンケート結果をまとめた「国際幼児教育・保育従事者調査結果2018」のセクションを中心に読んだので、その中から掻い摘んでみる。
【注意】
※公開されている当日資料を基に個人が推考したものです。パネラーの方々が発表された内容に沿ったものではありせん。ご了承下さいませ。
※表中に出てくる【ISCED 02】は、国際標準教育分類(International Standard Classification of Education)というユネスコが策定している分類名で、3歳児以上を対象にした就学前教育を指します。
社会情緒的発達と読み書き・数的発達の実践は?
https://www.nier.go.jp/youji_kyouiku_kenkyuu_center/symposium/sympo_r01/pdf/20200220_belfali.pdf
参加国全体で、読み書き・数的発達より社会情緒的発達を促す実践を重要とする保育者が多い一方で、その内容には各国で違いが見られた。
就学前教育施設の保育者の回答を見てみると、トルコは2つの発達実践とも高い確率で重視する結果が見られ、双方の間に大きな差はなかった。日本・ノルウェー・アイスランドの保育者は、社会情緒的発達を重視する保育者の割合が多く約30%以上の差が見られた。ドイツ・ノルウェー・イスラエルは、3歳以上の子どもが対象の施設と3歳未満児が対象の施設の保育者の比較結果もあり、イスラエルは3歳児前後で数的な発達を促す実践と社会情緒的発達を促す実践の認識に変化が見られた。3歳児以上の保育施設で働く保育者は、より数的な発達を重視する結果であった。また、日本・韓国は他国に比べ、社会情緒的発達を促す実践が「非常に重要」と回答する保育者の割合はやや低めであった。
社会情緒的発達を促す実践は「子供たちが互いに助け合うように促す」、数的発達は「数遊びをする」だけではないので、他にも例が挙げられていたのか、どのような文章でアンケートが取られたのかは分かりかねるが、各国ともに保育者の間で認識の違いがあったことは面白い結果だなと感じた。特に日本とノルウェーの保育者が2つの発達実践について「非常に重要」だと答えた割合は類似しており、北欧幼児教育の例としても名前を見かけることの多いノルウェーも、現場保育者の認識はその幼児教育に対する外からの印象とは異なるのか。
保育者は、社会からよりも子供たち・保護者からより評価されていると感じる?
https://www.nier.go.jp/youji_kyouiku_kenkyuu_center/symposium/sympo_r01/pdf/20200220_belfali.pdf
この結果については、去年10月にメディアでも取り上げられたので目にした方は多いと思う。
社会から・子供から・保護者から評価されているかのアンケートで「当てはまる・非常に当てはまる」と回答した保育者の割合が最も低かったのは日本。他国は軒並み80%以上の保育者が、子供から・保護者から評価をされているという結果が出ている。社会から評価されているかの質問には、イスラエルを除く各国とも50%を下回る結果となった。
3歳児以上の保育者と、3歳未満の保育者を比較可能な3か国(ドイツ・ノルウェー・イスラエル)で比べてみると、3歳未満児と過ごすドイツ・ノルウェーの保育者の方が3歳児以上児と過ごす保育者に比べ、社会から評価されているという印象を持つ割合が高い結果となった。3者からとも評価が高いと感じるイスラエル保育者の労働環境や保育環境、気になるなぁ。この点についてはイスラエルに限らず、各国の教育システム・文化的背景・国の経済状況等々.....様々なものが影響しているから一筋縄ではいかないが、また時間のある時に調べよう。うん。
はー。面白かった。引き続き皆さんも体調に気を付けて。
これまでの自分を肯定したかったのだと思う。
今日は天気予報通り雪が降った。昨夜まで疑ってごめんなさい。まさか3月下旬に雪が降るとは.....この時期に1㎝以上の雪が東京で積もるのは実に32年ぶり。1988年以来なのだそう。 J-stage に掲載されている『1988(昭和63年)念の日本の天候の特徴 (重原好次 気象庁)』を見ると、
この年も記録的な高温・少雨、それに続く低温という乱調の冬に始まり、4月には太平洋側で大雪、5・6月の降ひょう、6月下旬~10月上旬の低温と日照不足等、農業に重大な被害をもたらした天候の続いたのが特徴である。 https://www.jstage.jst.go.jp/article/agrmet1943/45/1/45_1_49/_pdf
気象庁の今年1~3月の記録と比べて、例年より高い1月の平均気温、それまでの暖冬から突然寒気がやってきた2月(初氷:2/6)、3月下旬の本日積雪があったことを考えると今回の雪に限らず、年間を通して1988年と同じような天候になることは大いにあり得る気がした。
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さて。昨日は、自分ではコントロールができないことで気持ちが落ちてしまい、思わずInstagramのストーリーに投稿をした。
以前、このブログでも触れた通り、私は2020年5月からカナダのSeneca collegeに留学しEarly Child Education(ECE)という幼児教育を学ぶプログラムを始める予定だった。現在まで、今期のセメスターが新型コロナウイルスの影響ですべてオンラインになったり、日々更新される航空会社の減便やカナダ政府の対策案にドキドキしながら、しかし5月にスタートが切れる希望は捨てずにいた。
が、昨日ついにカレッジから正式な通達がきた。
結論、5月からのセメスターは中止となった。他の学部には、オンラインで次のセメスターも実施するところがある。しかし施設実習がプログラムの大きな部分を占める教育分野のプログラムについてはオンラインでできる授業にも限りがあり、自主隔離・不要不急の外出禁止もまだまだ続く様相であること、また私のような留学生も多いことから、中止という決定に踏み切ったらしい。
ちなみに、カレッジのあるオンタリオ州では、州政府の決定に従わず大人数の集まりを実施したり、店を開き続けた場合、個人に$750(約58000円)/企業には上限$500.000(約3900万円)の罰金が課せられる。
もちろん、このような事態に陥っているの自分だけではない。学校側は中止の理由に留学生を挙げていることからも、渡航すらできずにヤキモキしていた方は多いはずだ。この留学を見据えて、それまで行っていた個人事業も閉じ、勤めていた保育園も離れ、他の国に新規オープンする日本式保育園のスタッフオファーも断り.....。
今までそこまでいろんな事を費やしてきた自分を肯定したかったのだと思う。
1日経って今は、今後の身の振り方についてカレッジからの詳細を待ちつつ、いろんな選択肢を洗い出す時間にしている。それにしても土日を挟むことを分かっていながら、金曜日の午後に発表するとは。焦らすなぁ。
私は変わらず元気ですよー。
ウイルスも私たちと生きている。
無職・自主隔離4日目。早くも新しい生活リズムが定着してきた。
6~7時台に起床、朝食、英語勉強、11時頃に1回目の軽食、午後のおやつ作り、16時前に2度目の軽食、ブログや調べもの・OneNoteの使い方を勉強、夕食作り、夕食、運動、シャワー、就寝!
先日Instagramのタイムラインにも載せたが、母から突然送られてきたHANDCLAPという動画。2週間で10kg痩せるかどうかなんて知らないが、これでウォーミングアップをしてから普段の運動を行うと結構動いた気持ちになれるので良き。運動不足の方はぜひお試しを。
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今日の読売新聞の解説に養老孟司さんのインタビュー記事があり、じっくりと読ませてもらった。見出しは『コロナも多様性の一つ』。
現在まで新型コロナウイルスの感染拡大について、各国の習慣や文化の違いがあることは取り上げられていたが、単純にマスク着用の習慣やハグの文化だけでなくイタリアを例に建築様式の違いにも触れ、イタリアはお年寄りとの同居が多く、家族全員が出入りするコモンルームがあるとして言及している。一方で、じゃあ新型コロナウイルスを蔓延させるきっかけになったからと言って、その文化を否定できるのか、独居する老人が多い国がハッピーなのかと疑問も投げかけている。
その上で、なぜ中国や日本での前例から欧米諸国が対策を学べなかったのかを問う記者の質問に、
みんな生き物を軽く見ているんだよ。
みんな、自分という人間のことがお留守になっている。同じウイルスに感染しても体質や遺伝的に亡くなる人もいれば、元気な人もいる。それが生物多様性です。
https://www.yomiuri.co.jp/commentary/
保育でもよく耳にする『多様性』という言葉だが、今までいかに自分が多様性の明るい面ばかりを見ていたかが露呈された気がした。表もあれば裏もある。それがあってこその多様性なのだ。
自然は絶えず変化している。近年、人間の活動が環境に与える影響が大きく、人間が変われば環境も変えられると考えがちだが、人間の目には見えないミクロの世界で生物も私たちと同じように進化を続けているのだ。
人間がプラスチックを消費量を減らすことは、環境にインパクト与えることになるだろうが、私たちが動いているのと同時に他の生き物も動いている。実は水面下でプラスチックを餌とする生物が生まれていて、知らないところで生態系の大きな役割を担っているとしたら。人間がプラスティックの量を減らしたことで食物連鎖全体に後々多大な影響を与える結果になることだってあるわけだ。(あくまで私の妄想です)
他の国はこうしたから良くなるだろうとか、原因も対策も一筋縄ではいかない状況にいることを改めて実感した。5Gが利用できるデバイスが発売され、年齢問わず誰もが世界と繋がれるこの時代に、世界単位で考えるべきこととローカルで考えるべきことの境目が新型コロナウイルスをきっかけによりはっきりと分かれたように感じる。
学生時代に西表島で研究活動をしていた時の感覚が一瞬戻ってきた。潮汐も日の入り・日の出も台風の進路も変えられないけど、その時一緒にフィールドに身を置いていて学生たちはそれに不満を漏らすわけでもなく、事実として受け入れて「しょうがないね」って言い合ってた。自分が自然の一部だと感じていたわけではないけど、コントロールできるものではないことは身体で感じていた。一番最初のサンゴ礁の写真も認識できないところでたくさんの生き物がいるよ。
バカの壁、もっかい読み直そうかなぁ。
私が毒なのか。メディアが毒なのか。
先日、カナダ政府から正式に「3月18日までに学生ビザを所持していた人は、入国禁止措置の例外として入国OK」というお知らせが出たので、必要な予防接種を済ませ次第渡航できるように再度日程を考えようと思う。まだ、カレッジの授業がどうなるのかは明らかになっていないが、そこも様子を見て進めていく。
さて。東京都知事が週末の外出自粛を訴えたのを皮切りに、神奈川県・千葉県・埼玉県・山梨県・愛知県が相次いで外出自粛を要請し、その間にもアメリカの新型コロナウイルスの感染者が中国を上回り世界最多。メディアでは、自粛疲れと言われているようだが、日々更新されるニュースを追うのに疲れてしまう「情報疲れ」が多いのではないかと思う(そもそもそこまで自粛をしている人は少ないのでは.....)。
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今日は無職・自主隔離3日目。この数年間で初めて昼間の時間帯にテレビを見た。そしたら独特の世界に驚いたと同時に、自分の親にこれを見て定年後を過ごして欲しくないと本気で思ってしまった。
テレビをつけるとそこに映ってしたのは、とある動物専門学校を芸能人の方が訪れてどんな授業を受け、将来はどんな職業に就きたいのかインタビューするもの。そこは入学と同時に一人一匹犬をパートナーとして持ち在学中生活を共にするという。このイントロダクションの時点で私の頭の中は疑問でいっぱいになった。
「この犬たちはどこから来ているのだろう。繁殖業者から?競り市で?それともシェルターから?それによって学生の関わり方も、学びの内容も大きく変わるだろうなぁ。」
「2年連れ添った後に、この犬たちがどうなるのか出演者の方々は誰も気にならないのか」
「"こういうセラピー犬がいたら震災や今回のような事態(新型コロナによる隔離)でも大丈夫そう!皆乗り越えていけそうですね" って発言は、東日本大震災で働いたセラピー犬についての書籍を一読した後聞くと、犬もイレギュラーな状況下に置かれて、人間と同じようにストレスを感じる生き物であることがすっぽ抜けていないだろうか。ってか実際に隔離している人が聞いたら.....」
とか。
出演者の決められた時間内で話をまとめるために割愛したところや他にも補足したい思いもあったかもしれないと考えつつも、一斉に引き起こる「へーっ」という相槌や頷く仕草に、これをずっと見続けちゃいけないなという危機感しか起きなかった。
私が毒なのか、メディアが毒なのか。
普段、外に出てばかりいたので現在の自己隔離の状況から新しく知る世界も多い。
ただこれが数週間単位で延びると話は別。ベルギー在住の友人と久しぶりに話すと、感染者の波がどんどん自分の地域に近づいてきているストレスと、実際に普段はスケート場になっている場所が今は遺体安置所になっている事実にため息が出ることも多いそうだ。集団で集まることを禁止されているために葬儀が行えず埋葬も火葬もできない状態なのだそう。仕事のない今の自分ができることは話を聞くことかな。
ニューヨークやカナダにも友人がいるので早速連絡をしてみようと思う。
今週末は「外出自粛」ですね。
ちなみに。個人的に好きでフォローしているモデル・松島花さんは保護猫・犬の里親探しをする個人や団体を応援する活動をされていて専用のアカウントもあります。興味のある方はぜひ。
https://www.instagram.com/hana_matsushima_animal/?hl=ja