とことこ保育

人生で間違いなく大切な乳幼児期

Edcamp保育 開催します!

2学期が始まりあっという間に中盤に差し掛かっております。

相変わらずロックダウン継続中でレストラン・カフェはテイクアウトのみ。スーパーや薬局以外のお店はほとんど閉まっており、最近は勉学という集中して取り組めるものがあることを本当にありがたく感じる次第です。

 

 

さて。ここ1か月カレッジの勉強と仕事と並行して力を注いでいるのが....

Edcamp保育の開催準備!

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 運営メンバーとして関わっています。世界各国、全国で開催されているEdcampですが「保育」に特化したEdcampは今回が初!

 

Edcampって?

教育関係者が集まりトピックを出し合い、ざっくばらんに考えや意見をシェアする場所。教育関係者というと小中高の先生や保育士・幼稚園教諭を思い浮かべがちですが、過去に私が参加したEdcampには、先生の考えを聞いてみたい保護者の方や教育サービス会社に勤務する方、保育園の設計をしている方等、本当に様々な分野から教育にアプローチする方々が集っていました。

 

自分が所属する団体の中で話すのとは異なり、共通するのは「教育に携わっている」ということだけ。何年勤めているとか、どんな設備が整っているとか、1クラスの子どもの人数だとか、そういう前提なしにランダムに出てくるアイデアや実践から学ぶことが多い場だと感じています。

www.youtube.com

 

Edcamp保育の内容は?

今回は1部に小児科医の保田さんをお招きして「安心して保育をするための、正しいコロナの知識」をテーマに専門医・3児の母としての視点からお話をいただきます。

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2部は事前に集めたテーマごとにグループに分かれセッションを行います。途中退室・参加するテーマ変更は自由。自分の学びを深めたいトピックを選びざっくばらんに語り合います。

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開催日直前のお知らせとなりましたが、Edcamp保育は今後も活動を続けていこうとお思いますので機会があればぜひ語り合いましょう!

 

Instagramhttps://www.instagram.com/edcamp.hoiku/

TwitterEdcamp保育 (@Edcamp_Hoiku20) | Twitter

 

まったく華やかじゃない。

学生って大変だなぁと感じる今日この頃。もちろん学生であることのメリットもたくさんあるけど、日々の生活を振り返ると働いていた時の自分と比べて、気付かない間に変化していたことがたくさんありました。特に金銭面でのカツカツ加減がすごいので未来の自分が笑って見られるように書き記しておきます。

 

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オンライン授業はロッカーで

えー、私は現在住んでいるコンドはロフト付きの1ベッドルームです。そこに3人で住んでいます。家賃は$400。コンドでシェアにしては安いかと。そして新型コロナの影響で3人とも在宅勤務もしくはオンライン授業を受けているため、目覚めている間は3人全員がコンドに缶詰めになっています。各自の部屋がなく、私は週に2~3日 朝7時から日本のメンバーとミーティングがあり、シェアメイトを起こさないように率先して朝からロッカーに籠るのでいつの間にかロッカーが私の部屋と化しました(笑) 窓も何もないので、たまにドアを開け閉めしないと空気が薄くなります。なので一日の半分はロッカーで過ごします。

 

こんなん幻想です↓

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賄いは半分残して次の日に

学業の傍らレストランで働いています。勤務中に毎回、賄いが出るのですが全部食べずに半分残して次の日の朝もしくは昼に食べてます。食費を抑えられるだけでなく調理の時間も節約できるので、その時間を課題とかに充ててます。

 

週2~3回は働く

働いてるお店は深夜0時までオープンしているので、そこから帰宅して12時半、1時すぎに寝て、7時からのミーティングや8時から授業に合わせて起きる時はもう起きてるのか寝てるのかよく分からないまま動いています。仕事をすることで課題に予習に充てる時間は減りますが、レストランで働くメンバーからもらえる差し入れとか、世の中で起きている経済・社会ニュースを聞いたり、そこに対する意見を聞けるのですごく助けられているのが本音です。

 

Food Bankは積極的に活用

おそらくほとんどの大学・カレッジにあると思うのですが学生に食料を無償提供してくれるFood Bankというものが校内に設置されています。現在は新型コロナでキャンパスへ立ち入ることができないため代わりに食品スーパーのギフトカードが抽選でもらえるようになっていますが、Senecaカレッジに入学して以来積極的に活用させてもらってます。前セメスターでは$25のギフトカードに当選しありがたく使わせてもらいました。

 

衣服はまだ買ったことがない

8月に日本から持参した衣服のみで生活しています。Boxing Dayと言われる年末セールにオンラインサイトをいくつか見ましたが結局なにも買わず。この点についてはオンライン授業で外へ出る機会がほとんどないので助けられてるなと思います。

 

米よりオートミール

本心は白米が食べたいです。が、米は外で食べるものと割り切って家ではオートミールを米化して食べています。$2.99/1kg。ただ、米に近づけただけで米ではないし、不本意ですがそれでも味付けのしやすさとリゾット・雑炊っぽさでなんとか乗り切れます。こちらは野菜・果物等には税がかからないので自炊一択です。

 

公共交通機関を利用したら2時間で戻る

トロントにあるTTCは最初に改札を通ってから2時間以内であれば、何度利用しても追加の料金が取られません。なので公共交通機関を利用して外出する時は、友人と会ったりする以外なるべく2時間以内にすべてを終わらせて帰宅するようにしています。

 

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社会人になり、金銭面をすべて自分でカバーしてカレッジや大学へ留学することは、けっして華やかなことではないと思います。カナダ人に比べて3倍の授業料を払い、且つ単位移行や各書類の翻訳等、必要経費がかさむこともしばしば。しまいには言語の壁でなかなか目指す評価が出なかったり。

 

ただ、良い成績を残すとawardやbursaryでお金が返って来るので頑張るに越したことはないです。今セメスターは単位移行で3科目免除になったので、その分$3000が返ってきました。まだ前セメスターの結果を受けて、申し込んだ奨学金に該当しているか分かりませんがGPA4.0だったので返ってくることを願ってやみません。

 

でもね、何より自分で選んだものに自分でお金を出して、そこに全力を注ぐってかなり贅沢だなとも思います。  

 

一年後には懐かしくこの記事を見られるように。今じゃなかったからできてないと腹を括って、2学期も頑張ります。

カナダのカレッジに単位移行をしてみた話。

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 今年の前半から留学準備のために取り掛かっていた単位移行が承認され、2セメスターからgeneral courseと呼ばれる一般教養の科目を免除できることになりました!

 

ざっくりとですが、私が通うSeneca Collegeで必要だった書類等を書いていくので単位移行を考えている方の参考になれば嬉しいです。

 

※卒業校、進学校の状況にもよると思いますので、あくまで参考に読んでいただければ幸いです。hoikutogether.hatenablog.com

 

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【おおまかな申請方法】

①英文成績証明書・英文卒業証明書・シラバスの発行を卒業大学へ申請

 Acadmic Records Request Form(ARRF)の記入を大学側へお願い

シラバスの英文翻訳を依頼

③ 申請必要書類をWESへ送付

④WESからの評価結果が出次第、カレッジへ必要書類を送付

 (単位移行のリクエストフォーム・英文成績証明書・英文シラバス

⑤申請完了!

 

【カレッジへの申請に必要だった書類】

・単位移行のリクエストフォーム

・英文成績証明書 

・単位移行希望科目の英文シラバス 

・WESの単位評価レポート

 

【WES(World Education Services)の申請に必要だった書類】

・英文成績証明書 

・英文卒業証明書

・Acadmic Records Request Form

 

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①英文成績証明書・英文卒業証明書・シラバスの発行を卒業大学へ申請

日本で卒業した大学に卒業証明書・成績証明書・シラバスの発行をお願いしました。申請方法は各大学・学校によって異なりますが通常の場合、卒業校の公式サイトから各種証明書の発行手続きや詳細について記載してあると思うのでそこから申請をお願いしてください。

 

シラバスの英文翻訳を依頼

私の場合、卒業証明書と成績証明書は英文での発行が可能であったものの、シラバスの英文発行はしていなかったため、卒業大学から必要書類を受け取った後まずはその翻訳をお願いする必要がありました。しかもSeneca Collegeの場合、オンタリオ州公認の翻訳家にお願いする必要があり、一文字ずつ金額が加算されていくので、単位移行できそうな科目をカレッジの一般教養科目のリストと照らし合わせ申請する科目を絞り込むところからスタートしました。

 

スペイン語初級』のように一目で単位移行に該当するだろうなという分かりやすい科目もあれば、『一般地学』という同じ名称の科目を見つけても授業内容に "特にカナダの国土に関する…" 等の一文があると一般地学は学んだけど、カナダの国土は知らないなぁ〜と判断に困るものもいくつかありました。

 

なるべく翻訳にかける費用を抑えながら単位移行を行いたかったので、エージェンシーで働く友人や同じカレッジに通う友人にも意見をもらいながら申請する科目を絞っていきました。

 

 ③ 申請必要書類をWESへ送付

シラバスの翻訳と同時進行でWES (World Education Services)と呼ばれる、日本で得た単位を北米の成績評価に査定するためのサービス機関に単位評価レポートの作成をお願いしました。

 

私が申請の際に大変お世話になったのがこのサイトで、ここにWESの申請について詳しく書かれています。

studyusa-log.com

 

Academic Records Request Form (ARRF)は、発行した書類が正式なものであることを証明するため卒業大学側にも記入してもらう欄があります。そのため各種書類の発行の依頼する際に、合わせてARRFの記入をお願いするとその後の申請がスムーズにいくと思います。また、WESへの申請書類は厳封必須です。WESの申請方法は、大学側からWESへの郵送か個人でWESへの郵送かどちらかを選ぶことができますが、どちらの場合でも封筒が厳封されていることをしっかり確認してください。

 

WESは申し込みの際に、査定結果の送付先を指定できるようになっています。私の場合、Seneca College側からWESから直接査定結果を送るように指定されていたので、送付先にカレッジの教学課にあたるところを送付先に指定しました。

 

 

④WESからの評価結果が出次第、カレッジへ必要書類を送付

申請をして、評価査定が終わったと連絡をもらったのが申請から約一か月後でした。

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その後はその他必要書類(下記参照)とWESの査定番号をカレッジに送付し、あとは結果を待つのみでした。

・単位移行のリクエストフォーム

・英文成績証明書 

・単位移行希望科目の英文シラバス 

 

 

⑤申請完了!

8月下旬にカレッジにメールを送り、11月下旬にやっとカレッジから結果が届き、申請した5科目中3科目が単位移行の対象として承認されました。

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単位移行は手間もかかるし、時間もかかりますが、自分の専攻に時間を割けるだけでなく、その分の授業料も返金されるので翻訳料・郵送料等を考えてもプラスに返ってくるのではないかと思います。学校によって次のセメスターに向けた申請期限が変わってくると思うので余裕をみて早めに進めることをおすすめします。

 

以上!

Art (表現)の捉え方。

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ひとつ前の記事でカナダのカレッジで幼児教育を学んで感じた点 「授業展開の仕方」 「実習ノートの主観性と客観性」について書き留めましたが、今回は残りのひとつ 「Art (表現)の捉え方」について追記したいと思います。

hoikutogether.hatenablog.com

 

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幼児教育の分野で「表現」と聞くと保育所保育指針の内容から、感じたこと・考えたことを自分なりに表現する、様々な素材・感覚・音・リズムを楽しむと、私も国家試験を受験した時からそのような認識でいました。

 

こちらで幼児教育を学びなおして感じたArt (表現)の役割は、プラスして言葉以外の自己表現の方法を保障る、言語を通したコミュニケーションが成立しない又自分の思いをアウトプットし切れない場合の昇華としての役割も強いように感じました。

 

 

 トロントの人口の約半数近く(約47%)は他国出身と言われており、園で主要となっている言語と家庭で話されている言語が異なる、或いは子どもたちの第一言語ではないことが多く、そのため言語を介したコミュニケーションが子どもたちの要求や思いを相手に伝えるのに不十分である場合があります。そのため言語以外の自己表現としてのartの位置付けがより強いように感じました。

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実際に授業内で見たビデオでは、英語で相手に伝えたい事を説明できない4歳児が、保育者をホワイトボードの前に連れて行き、絵を描くことを通して何について話しているのかをビジュアルで伝えていました。ビデオを見る限り、おそらく彼女は聞くと英単語の意味は分かるけど、自分の言葉としてまだ使えない段階のようで保育者が、「Is that a car?」と尋ねると、首を縦に振ってそうだと言わんばかりの反応見せていました。子どもたち自身が、絵を描くという行為が遊びだけでなく他者への伝達の役割があることを感じているから上記のような行動になったのかなと推測すると、生活の中で言語以外の意思疎通の方法があることを子どもたちが気づけるような環境設定又はサポートする態勢になっているのではと感じました。

 

それは 絵の具やチョークを使った遊びを大胆に行えるスペースが部屋の中に常時設置されていたり、様々な感情や日常の場面を表すポスターや写真が壁に貼ってあるという物的環境からのアプローチであったり、子どもの問いかけに対して言葉+ジェスチャーで返す、保育者も言葉を介したコミュニケーションと同時に絵を描くなど他の表現方法を併用し遊びの中でモデルとなってみる、また保護者から聞いて子どもが理解できる単語や興味のある物事から言葉かけのきっかけを見つける、保育者の関わりからのアプローチではないかと思います。他のビデオの中でもこういった場面を目にすることがあり、言語の発達や母語に違いがある中で子どもたちと過ごすことへの配慮については次セメスターに引き続き学ぶことがたくさんありそうです。

 

また、Artは子どもたちの気持ちや考えが伝わらない場面から来る葛藤やフラストレーションを解消する昇華方法のひとつであるようにも感じました。昇華とはストレスや不安の軽減方法である防衛機制のひとつで、抑えられた欲求をスポーツや芸術に向けることを指します。

f:id:mekabu6256:20210101025421j:plainhttps://kichita.com/2019/02/22/bouei/

 

一見楽しんでいる・遊んでいるように見える子どもたちの行動も、その裏には煮え切らない気持ちがあり、自分の心の動きと折り合いをつけようとする無意識の動きがあると考えると表現としてのArtの役割が言葉の伝わらない環境下でどれだけ大切であるか垣間見れる気がします。

 

ここで感じた面白さは保育所保育指針5領域の中の『言葉』にもあり、改めて読んでみると、言葉を介した意思疎通が成り立つ前提で構成されている部分が多いのではないかという視点が生まれました。

 

指針内容のねらいを見てみると、信頼関係を基盤として、指し示す対象と言葉との対応に気付き理解するという点、この人に伝えたい、思いを分かって欲しいと言う思いが言葉の力を養っている、と他者との繋がりの上に言語発達がある考え方等は似ているなと思う一方で、なぜ「言葉」と「表現」に領域が分かれているのか等いろいろな疑問が浮かびます。まだまだ頭の中がごちゃごちゃ....。

 

今回の1セメスターのまとめで言いたいことは、こっちの考えが良い悪いという話ではなく、それぞれの国の成り立ちや国民の民族構成等によって子どもの育ちに対して考える視点やアプローチが違うことは本当に面白いなと感じた点かなと思います。

 

日本の保育学科にあたる私のプログラムですが、学びの対象年齢は0~12歳であるため2セメスターからは初めて小学生にあたる年齢の子どもの育ちと発達について学びます。この学びは幼保小の連携みたいなところにも繋がるのかなぁーと考えると今からワクワク!ひとまず英語をどうにかしないとなという気持ちに追い立てられています。

1セメスターが終わりました。

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最後に更新した日がとてつもなく昔で、驚きを隠せません。

 さて8月下旬にカナダのトロント渡航をし、9月から始まった1セメスターも先週無事に終わりを迎えました。学びはたくさんあったのですが、その中でも面白いと感じた点をいくつか書き留めておきます。

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一枚のスライドから始まる授業展開

専攻分野のクラスはThe Land acknowledgementと呼ばれる一枚のスライドからすべて始まります。 この内容については以前に一度触れたのですが、トロント市内の他のカレッジで幼児教育を学ぶ友人曰く、カナダの先住民の文化や自然との関わり方からの学びはクラス内であるものの、アプローチの方法はカレッジによって違うようです。ひとつ言えるのは、カナダの幼児教育を学ぶ中で先住民の方の暮らしや文化はカナダのルーツであり、州に関わらず取り入れているものだということ。

 

hoikutogether.hatenablog.com

 

7 Guiding principles of the Grandfathers teachingと呼ばれる先住民の方の間で代々受け継がれてきた7つの教えがあり、授業の中でこの点についても触れました。

 

-love(愛)         -respect(尊敬)

-bravery(勇敢さ)   -truth(誠実さ)

-honesty(誠意)   -humility(謙虚さ)

-wisdom(賢さ)

 

自然と共に育ち、年長者から学び土地、人々そして歴史を大切にする先住民の教えがEnvironment as the third teacher(環境は第三の教育者)という授業の中でも使われていた子どもたちを取り巻く人的・物的環境に対する表現にも繋がっているのではないかと感じています。

 

実習ノートの主観性と客観性

こちらで実習ノートを書く時に強調して言われたのが「客観的な視点」と「主観的な視点」を分けて記述すること、そして主観的な文章を既存の理論で裏付けすることでした。

① Aくんが床に転がっていた青いボールを手に取り頭の上に乗せていた

② Aくんが床に転がっていた青いボールを嬉しそうに手に取り、

 帽子に見立てて頭の上に乗せていた

 

さて。どちらが客観的主観的な文章でしょうか。

①が客観的な文章、②が主観的な文章です。客観的な文章は三者的目線で目の前で起きたことを淡々と記述します。一方で主観的な文章は「嬉しそうに」「帽子に見立てて」など、観察者の考えや意見が追加された文章です。実習ノートを書く時はこの2点をしっかり分けるように先生から指導があり、実際に私が提出いた課題の一部は以下のようなものでした。

 

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客観的に記述した部分

Sam君は宝さがしのアクティビティに参加している。宝の在り処が描かれた地図を持って園庭を探索している。「宝物はどこにあるのかしら?」と先生からの質問に「あっちにいかなきゃダメだよ」と答え、先頭に立ち、地図を確認しながら他のクラスメートを引き連れて園庭内を探検している。

主観的な記述した部分

Sam君は他児及び保育者に行き先を提案したり、グループの先頭に立ったり、責任感を持ち積極的にアクティビティに参加しているように見られた。

 

ここで私がなぜそう思ったのかを現存する理論で裏付けをします。今回の場合はエリクソンの発達段階を引き合いにして

 

"Sam君が責任感を持ってアクティビティに参加する姿はエリクソンの心理社会的発達理論の第3段階 自発性対罪悪感にあたると思われる。"

と結びました。

 

この理論と観察を結びつける点が日本で実習ノートを見た時と比べとても新鮮でした。理論は大多数の人に当てはまりますが、まだ発展途中。私たち教育者が子どもたちを観察し、理論を支えるその分母を増やしていく、また理論を基に異なる子どもの姿を捉える事は教育者であると同時にリサーチャーであるという側面を新たに感じました。

 

artの捉え方

この点では、art(表現)というものの扱い方の違いとその背景、またそこから見えてきた5領域に関する疑問を書き留めていきたいと思います。

長くなったので次回(笑)

 

 

セメスターの半分が終わりました。

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あっという間に今セメスターの半分が終わり、Study weekと呼ばれる授業なしの自習期間に入りました。この一週間休みの前に重めの課題が重なってクラスメイトも皆んな疲弊していたけど、何とかここまで来たーという感じ。

 

前回のブログで授業の展開の仕方について書き留めたのですが、その後も面白い発見が山ほど。端的にこの一か月授業の中で感じたことを書き留めておきます。

 

hoikutogether.hatenablog.com

 

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ひとつ感じたのはArtの捉え方。より多様に感じることが多く、またそれに付随したアクティビティも多岐に渡っている印象。

 

ここにも多文化が共存する土地柄が影響しているのではないかと推測。

 

母語の違いにより言葉を介した表現が十分でない子どもも多く、自己表現としてのArtがより重要な位置を得ているのではないかと思う。現場で働く保育者とのオンラインセッションの中でも、第一言語じゃない分子どもたちから言葉が出づらく、そのために保育者からアプローチをして彼らの思いや意欲を引き出す働きかけをするような例を耳にする。描く手段を変えて、その時の感情を表現する子もいれば、描くものを変えて自分の気持ちを書き表そうとする例も見た。

 

そう考えるとレッジョ・エミリア アプローチの創始者であるLoris MalaguzziのThe 100 languages (100の言葉)の意味がちょっと深まるように思う。

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ふたつ目。Running Recordと呼ばれる実習ノートの書き方。私は国家資格で保育士免許を取得して現場にでたので、実習日誌を書いた経験はなく、園に勤めている時にそれを評価する側から入りました。なので、私の頭にある実習日誌の情報はすべて日本の保育学校を卒業した保育士さんから聞いた話、もしくはネットから得た情報なので信憑性は低めです。

現在は新型コロナの影響で、子どもたちのいる現場に出向いて実習をすることはできないのだけど、ビデオを見て子どもたちの様子を観察・記録するという課題が出ました。

 

大きく3つに分けて記録を取ります。

観察(Observation)推論(Inference)評価(evaluation)

観察は見たままの子どもの姿を記録するのですが、身体的な動きの細部を捉えるように求められます。例えば「Aくんが走っている」という大まかな描写より「Aくんは右ひじと左ひじを90度に曲げ、それらを前後交互に振り、腕の動きに合わせて対角的にそれぞれの足を前に出して走っている」みたいな。

先生が実習ノートを書くポイントとして挙げていたのは

1. 子どもの動きを流れで書き留める

2. 客観性を忘れない/ 見て・聞いたことを書く

 

「Aくんが楽しそうにしている」って表現は主観的で観察者のフィルターがかかっているのでNG。見たまま、聞いたままを記録する。

 

子どもの動きや言動を客観的に記録した後は推論に入ります。ここがひとつ大きく違うと感じている点で、この推論には、時にピアジェヴィゴツキーが登場したります。要は、観察した子どもの動きを論理的に解説しましょうってパートです。

 

例)

園庭で宝さがしをしている。Aくんは地図を持ち、先生に「宝ものはあっちにあると思う」と伝える。Aくんは先頭に立ち園庭の遊具を潜り抜けながらクラスのみんなをリードしている。

 

上記のような記録の場合 「Aくんは先生に考えを伝え、クラスを先導する積極性が見られることから、エリクソンの発達段階 幼児期後期(自主性vs罪悪感) の段階にあると考えられる。」みたいに書く。

 

この観察・推論があった上で初めて自分の意見を述べる(評価)に至る。しかし、ここでも断言するような表現はNGで「~のように見える(seems to, appear to)」「おそらく~(Perhaps)」のように書くことを推奨されています。

 

Aくんはとても楽しそうに宝さがしに参加しているように見える。クラスを先導する中で、後方に目を向ける姿があったりAくんの自信や積極性を高めているように思う

 

 

オンラインだからなのかは不明ですが、この課題は5分間の部分的な子どもの姿を観察するものでした。私の知る限り、園での一日の姿を記録する様式をよく目にしますが、このような部分的な記録方法も保育学校で取り入れられいるのでしょうか。あと、担任としてクラスに入った実習生の記録を見た時、論理的に述べる欄はなかったように思うのですがどうなんでしょうか。

 

 

ああ。話したいことがたくさん。

でも好きなことを学ぶのは本当に楽しいし、キリがないな(笑)

カナダで日本を考える。

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こちらで幼児教育の授業が始まり、やっと2週間が経った。新型コロナの影響で実習も含めすべてがオンラインになる中、2週目にして教員・生徒ともに少しずつ慣れてきた感じが見て取れる。

 

対面ではないため同じ学科のカレッジ生とのコミュニケーションはもっぱらテキスト。

ldk =I don't know

w8 =wait

E123 =easy as 1,2,3

この二週間で学んだ略語の一部。いやぁー大変だ。

 

どうなることかと思っていた実習は、今のところ生徒同士での意見交換のような場になっている。オンラインで学校の枠を超えることはあるのだろうか。現在、日本の保育科の方々はどのように実習を行っているのでしょうか。

 

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さて。この2週間で保育について幼児教育の授業について感じたことが多々あるが、一番はThe land acknowledgementというものの存在だった。

 

国土の歴史を重んじて、これまでの歴史から学ぼうとする側面が強く、幼児教育の授業の中でも先住民の文化や慣習を尊重する記述は多い。その中のひとつがThe Land acknowledgement。トロント市の宣言のようなもので『先住民によって拓かれたこのカナダ・トロントの土地は誰の所有物でもない、彼らに敬意を払い持続するべき市民共通の財産である』としたもの。

 

幼児教育の授業はこの宣言を通して広げられることが多く、先住民族の歴史から言語と文化の繋がりについてトピックを広げたり、異なる慣習を持つ部族同士が共存している背景から世界から多くの移民を受け入れている現在に繋げ、幼児教育の場で違いを認め尊重し合うことを話し合ったり。先住民の歴史は年長者から次世代へ語り継がれることが多く、そこから信頼関係のもとで育つことの重要性に話が進んだりする。

 

過去に先住民に近代文化を強いた歴史から自分の言語を忘れてしまった祖父と孫のお話。これを見た後に言語が与えるインパクトについて皆で考えた。

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授業の進め方に面白さを感じると同時に、共通したひとつの入り口を通り繰り広げられるこの魅せ方を幼児教育に携わる未来の先生たちが経験することで、行く行くはこの国土で育つ子どもたちの愛国心のような国民性のコアの部分に繋がっているのではないかと感じる次第。

 

2019年に新アイヌ法と呼ばれる、アイヌ民族先住民族と明記した初めての法案が成立したことを、授業からの学びを自国に顧みることで知った。明治政府が蝦夷地と呼ばれていた北海道を開拓し、アイヌ民族の子どもたちは日本語を強いられたり、生活や儀式のための鮭漁を禁止された背景もあったよう。

 

カナダに来て、日本のこと知らないなぁーと思い知らされる場面に直面している。