とことこ保育

人生で間違いなく大切な乳幼児期

Torontoの公共図書館 -子ども向けコーナー編-

ひとつ前のNorth York Central Libraryの続き。

 

hoikutogether.hatenablog.com

 

今回紹介するのは子ども向け書籍のコーナー。

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図書館のワンフロア半分が子ども向けに整備されていて、本を読むことを目的にしてるけどアプローチの方法がたくさん設定されている、そんな空間で、図書館の子どもコーナーというよりは子育て支援広場のような意味合いが強いように感じました。

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このスペースは左側がマグネットがくっつくスチールの壁になっていて、床に置いてあるすべての玩具は壁にくっつけることができます!ボールも置いてあって子どもたちが自分でコースを作って遊べるようになってました。ピタゴラスイッチみたいな♪

 

右側はひねると次々に色が変わるしくみになっていて、大きい子は絵を作ろうとしていたり、小さな子は単純に色の移り変わりを楽しんでいました。

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これもコースを作ってボールを転がして遊ぶ玩具。転がしたボールを絵本に挟んでキャッチして運んだり、絵本を読みながらボールが通ると止めようと試みる子がいたり、トンネルのように通ってみようとする子、跨って馬乗りにする子と少しの間見ているだけでいろんな遊び方を展開していました。

大人は周りの椅子に座って下の子を世話したり、大人のセクションから持ってきた本を読んだり、電話したり。"お互いをリスペクトしましょう"という張り紙はあったものの "電話をしてはいけません" "大声で話さないように" 等あえてなのか具体的に書かれていないところが印象的だった。

リスペクトの方法はいろいろあるし、シチュエーションによるでしょ?って感じの考えなのだろうか。ここには日本との違いがあるように感じました。

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他にも2つ 違いを感じた点が。

ひとつめは言語の多様性。カナダは英語とフランス語が公用語なので、英語とフランス語の絵本があるのはもちろん、常設でInternational board on booksと Collection for Young People with Disablitiesというコーナーがあり、中国語・韓国語・日本語・アラビア語タガログ語の絵本が所蔵されていました。また、ハンディキャップのある児童向けの本もあり、日本の図書館でも見たことがないこんな本も見つけました。五味太郎さんの絵本とかもありましたよー。触って楽しめる布絵本もありました。

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もうひとつが図書館が主催するプログラムの多さです。

ほぼ毎日プログラムが設けられていて未就学児に限らずアフタースクールとして小学生向けのプログラムもありました。内容も、絵本の読み聞かせから、絵本の続きを考えてみようとか、絵本に載っているものを作ってみようなどなど。基本的に司書さんが主催で行われているのですが時々外部から講師を読んで行われたりもしているようでした。

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今回紹介したのはトロントに100以上ある図書館の中のひとつです!きっと違いもあるし、図書館ごとの特徴もあると思います。子ども向けコーナーに置いてある本は、私が英語の勉強をするための読み物としてもレベルがピッタリで何度も助けてもらいました(今も!)☆

 

トロントの滞在と通して図書館が好きになった理由はきっとここまで紹介したところにあるのかなと感じています。階段で、ソファーで、椅子と机で、カーペットで、立ったままで、自由なスタイルで滞在できる点、充実したサービス。本から受けた刺激をすぐに行動にすることができる点。服飾の本を読んで作りたい気持ちが湧いたら、そのままミシンのあるセクションへ行ける。何か形にしたいと思えば3Dプリンターも、大型ディスプレーも、作業テーブルもある。誰かとシェアしたいと思えばグループトークができるスペースもある。

 

本を読む場所にとどまらない、この図書館の形が好きです!