とことこ保育

人生で間違いなく大切な乳幼児期

【保育の振り返り】緊急事態宣言最終日に。

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今日の登園人数は10名。神奈川・北海道は解除基準より高い感染者数を出しているものの、明日からの緊急事態宣言解除はほぼ確定事項になったため、朝から職員全体で会議を行い、明日から本格的に子どもたちを迎える準備の一日となった。

 

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『明日からみんなくるのー?』

と、クラス部屋やトイレ掃除を行う先生たちを見て楽しみに待つ様子を見せる子どもたち。一方で『げぇー。園庭がまたいっぱいになっちゃうじゃん!』と、年長児は惜しむ気持ちも口にしていた。

 

この約2か月間、一人で複数のボールを使っても、大縄をいっぱいに伸ばして遊んでも、園庭のど真ん中に捕まえてきた虫のために大きな "虫の町" を作っても、誰かの遊びを妨げることなく遊べていた。園児が100名を超える大規模園で毎日を過ごしている子どもたちにとってそれは特別な時間だったのだと思う。

 

それは子どもたちだけでなく、保育者も同じ気持ちだったようで『こんなに園庭を独り占めできるのは今日以降しばらくないかもしれないぞ。何したい?やりたいことをやろう。』と、子どもたちのリクエストに応えてリレーや鬼ごっこ、野球を次々と行っていた。気温が高かったこともあり、30分遊ぶと大人も子どもも汗だく。急激な気温の変化についていけない身体のだるさを感じながらも『今日まで』という思いと共にめいっぱい遊んだ。

 

緊急事態宣言が発令されて、ドロドロしたマグマみたいな気持ちが前に出てしまうこともあったけど、園で過ごすことについてはこうやって終わりを意識することで、今をいっぱい楽しめたのではないかとも感じている。

 

最後、早番の先生が帰るときに『明日からようやく◯◯組の生活スタートだね。改めておめでとう』と声をかけている先生がいて素敵だなと思った。

 

新年度になりすぐ緊急事態宣言が発令され、入園式などの行事もキャンセル。進級を肌で感じる時間がほとんどなかった子どもたち。もう◯◯組だよと言葉では伝えられるものの、実感はあまりなかったのではないだろうか。先生が『改めておめでとう』と声をかけたことで、子どもから『明日は◯◯組の部屋に行くのー!』と声が聞こえたり、子どもの中でもこのイレギュラーな生活の終わり、そして新しいクラス生活のはじまりに少しだけ見通しがついたんじゃないかなぁーと感じた。

 

職員同士で話すと、明日からうん十人も子どもがくるなんて信じられないし不安だわーという声も上がる一方で「まぁ子どもは来てみないとどんな様子か分からないし、ドタバタだよ、きっと。みんなでどうにかしよう」という声も。大丈夫ではなく、どうにかしようという言葉がより力強く感じてやる気をもらった

 

明日は年少組のサポートからスタート。同じ敷地内にある保育園棟からの持ち上がりの子、新入園児。職員が言っていた通りバタバタだろうな。感染のリスク等はもちろん拭えないけれど、明日は待ってたよという気持ちで迎えたいな。