EdcampRL(Remote Learning)に参加してみた。
一昨日は散歩に出かけた裏山で久しぶりにおたまじゃくしを見つけて興奮を隠せなかった。なぜだか嬉しかった。
自然の中をてくてく歩くだけでも、最後につつじの蜜を吸ったのはいつだろう。貧乏草の名前はなんだっけ(ヒメジオン)。サツキとつつじの違いは。と、いろんな疑問が浮かんでくる。それが心地よくて、自分の住み家のことを知る機会をもらえたようで充実している。
さて、先週の月曜日から始まったEdcampRL。Twitter上でのFeed backを終え無事終了となった。今回は個人的に感じたリモートで行うEdcampについて、そしてEdampRLで先生たちがおすすめしていたオンラインツールについて書いていこうと思う。
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Edcampってなんだ?EdcampRLって何のこと?という方は、前回の記事を振り返っていただきたい。
EcampRLに参加して感じたメリット
見るだけでも参加できるよ
主催者からのメールによると1200名に近い参加者があったようだ。ビデオを投稿して自分の意見や疑問を投げかける方もいれば、ディスカッションが繰り広げられる場を見て・聞いて参加している方もいて。顔を出す人もいれば出さずに参加もできるから、その点については対面よりも自分に合ったスタンスで参加しやすいのかと感じた。今は積極的に発言をしますが、正直、初めてEdcampに参加した時しゃべらなくてはいけない場所だと気負いをして委縮した自分なので、そういう選択肢があることは嬉しいポイントだなと感じた。
学びの機会は7/24!
他に感じたメリットとしては、24時間参加可能であること。たとえ時差があってもビデオは24時間Flipgrid上で閲覧可能になっているため一日に何度もアクセス可能、ビデオを見返すこともできるので、参加者のアイデアや考えを繰り返し見て、振り返ったり、他の参加者から得た気づきを繋げるためには有効であると感じた。Edcampのポリシーのひとつである"教育者の学びの場を、つくり、広げていく"という意味では、国や地域の垣根を越えて集うことができるので、開催方法のひとつの選択肢として良い実践例を体験できた。
気になったら全部
対面のEdcampだと、基本的に複数のトピックの中からひとつを選び参加し、同じ時間の他のトピックについては最後のフィードバックでまとめを聞く形になるがオンラインの場合、すべてのトピックに参加可能。ひとつの話題についてどれくらい踏み込んで教育者の意見を聞いたり、発言するのかも自分で塩加減を選べる。
EcampRLに参加して感じたデメリット
デメリット、というよりは、これは対面の方が良いのかもしれない、もしオンラインでEdcampをやるならこうしたい(して欲しい)と感じた点。
授業参観のようなスタンスも
参加者が1000人超えているのに対し、自己紹介のビデオ数や各トピックのビデオ数が少なく閲覧組が圧倒的に多いことが見て取れる。参加人数と発言の数に大きな隔たりが。それは前項で記した様々なスタンスで参加できることの裏返しであり、少人数で対面で意見を言い合う場と異なり、保育参観や授業参観のような一歩引いた第三者的な立場で参加するいわゆるオーディエンスが増えた印象。実際にカンバセーションを主体的に行う参加者が増えたことで1000人を超えたわけではないのかなと一人考えている。
正直、私自身も参加をしてみてあまりの規模の大きさに発言をして参加するより、見る側に徹することになった。前項で、
"教育者の学びの場を、つくり、広げていく"という意味では、国や地域の垣根を越えて集うことができるので、開催方法のひとつの選択肢として良い実践例
と書いたが、このような場があることにメリットを感じると同時に、受動的参加になってしまう事実は否めないなと感じた次第。
追いつけません.....
もうひとつはビデオ数の多さ。今回、参加者の中には投稿したビデオにコメントを貼り付け自分の職業やビデオの中で話している質問・内容を分かりやすく示している方もいたが、その情報がないと、ランダムにビデオ再生することになり、それがかなり労力を費やした。
例えばGoogle tools for remote leaning(リモートラニングで利用しているGoogleツールについて)というトピックで話し合ったグループでは、Google classroom・Google jamboard・Google keepなどなど.....。それぞれがクラスやリモートラーニングで利用しているGoogleサービスについて話していたが、事前情報はビデオを開くまで分からない場合が多かった。もしあなたがGoogle jamboardについての意見や情報を収集したい場合、ランダムに投稿されたビデオを当たっていくしかない。Google jamboardに関するビデオがあるかどうかも分からないのだ。
もしFlipgridを利用して規模の大きいイベントを行う場合は、ビデオのコメントにビデオ内容や関連するキーワードを入力しておくことをルールとして設けたいところである。
先生たちがおすすめしていたサイト
そんな良し悪しを経験として学ばせてくれたEdcampRLだが、新しく得た情報や初めて知ったアプリケーションがあった。ここでEdcampRLに参加していた先生たちが勧めていたサイトをいくつか紹介する。が、思っていた以上に内容が膨大なので、今回はその中にひとつKahoot!について。その他についてはのち程触れようと思う。
Kahoot! とは、2~4択のクイズ問題を作れるサイトで、個人やグループで参加可能。学生に向けて授業の中に取り入れている他、企業がアイスブレイクのアクティビティとして活用している場面もあるようだ。登録・クイズ作成のプロセスは日本語に対応していないが、クイズの問題は日本語で作成できる。
EdcampRLに参加していた先生は、授業内容の振り返りをする時や遠足の行き先を決める時、理科の実験結果を予想し合う時にこのKahoot!を利用し、大型スクリーンでリアルタイムに結果をシェアするのだそう。クイズの個人戦、グループ戦を行うこともできる。
Kahoot!は、自分でカスタマイズしたクイズを作成できる他、スポンサーとなっている企業とのタイアップで作成したクイズも提供していて、今年75周年を迎えた国連(UN)の特別クイズの他、Disney Youth Program や National Geographic、コロンビア大学などなど。ハロウィンやクリスマスといった行事に関するクイズもあり、様々な分野をクイズ形式で学ぶことができる。今の状況に合わせてCOVID-19に関するクイズも用意されていた。
基本的に無料で利用可能。新型コロナウイルスで学校閉鎖が余儀なくされたことを受け3月10日からは、教育者一人につき $6/月 だったプレミアムプランも無料で提供している。(2020/4/27 現在)
どんなものなのか、視覚的に捉えた方が分かりやすいと思うので試しに、Disney Youth Programのクイズをやってみた。 字幕や音声による説明は一切ないが、少しでも雰囲気が伝わりますように。クイズ出題→回答→答え合わせの流れは繰り返しになるので1分過ぎまで見ていただければ十分。
https://youtu.be/y_hxy3W7SQwyoutu.be
最後に。このKahoot!を小学2年生とPreK(4-5歳児)のクラスで利用している様子を収めたビデオを見つけたのでシェアする。他の実践ビデオを見ると、子どもたちにクイズを提供し、クラスを歩いてタブレットの様子を見て回るスタイルで進行する先生もいる中で、小学2年生クラスの先生はひとつひとつのクイズに対して補足を入れながら進めている。
「EdcampRLに参加して」は次回も続きます。。。