こんな こ いるかな。 きみがいるからおもしろい。
こんな こ いるかな
というアニメ・絵本をご存知の方はいらっしゃるでしょうか。1986年からNHKテレビ「お母さんといっしょ」の中で放送されていたショートアニメーションで性格や行動の異なる12人のキャラクターで構成されています。
今回、そのキャラクターたちをシャドーボックスにした展示会があるというので、仕事と仕事の間に行ってきました!
シャドーボックスの緻密さに触れて、小さな頃のことを思い出して嬉しくなったと同時に、私たちはこんなに優しいメッセージと共に育てられたんだと胸が熱くなりました。
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人はみんな同じではない。顔や体や性格が違うのは当たり前。よい子・わるい子なんて考えもしない。子どもたちに「きみがいるからおもしろい」ということを伝えたかったからです。
子どもたちに受け入れられたのは、しくじっても叱られない、のびのびと遊びまくれる"解放区"を見つけ安堵・共感したからからではないでしょうか。
もちろん性格はそんなに単純なものではありません。でも、性格を一つだけ表すキャラクターの分かりやすさが好まれたのです。自分と似た部分を発見したり、優越感を感じたりしているのです。
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金子みすゞが「みんなちがってみんないい」と歌った時代、こんな こ いるかなが放送され「きみがいるからおもしろい」とテレビで流れていた30年前から、子どもたちのありのままを伝えるメッセージがあったこと。
そして、大正自由教育運動の中にあり、それまでの画一的な教育と子ども中心の教育を目指す運動の渦中にいた金子みすゞも、こんな こ いるかなの放送が始まる少し前、戦後に施行された旧教育基本法の前後で育った先生たちで教育や子どもに対する意見の相違が出ていた昭和40年〜60年頃にも、今私達が話しているような子ども主体という考え方を進めようとする動きがあった事実。
数十年以上の間続く、子どもや教育に対する現実とその時代のギャップに圧倒された一日でした。
幼児教育無償化がはじまり、英語・プログラミングが小学校で必須となるこの数年間の大きな流れは後々どのようにウィキペディアに載るのか。
(あるか分かりませんが...)
その流れの中に間違いなくいる自分を見つけ直すきっかけになりました。
それにしても可愛かったなぁ。