日本語をリライトしたら、たった3文に5種類の解釈。いや、きっとそれ以上。
正直、内容はこれから日本語教師の資格取得を目指す人向けという感 じで、コース説明などに費やす時間が多い印象でした( そういう団体が主催していたものなので当たり前ですが)が、 収穫はやはりそこに集まる方々の話が聞けたり、 意見が交わせたことですね。
今日はリライト法を実践しました。
国語の教科書に載っている内容を短文化したり、 簡単な日本語に直したり、 文化的な背景のある一文は時に省略して、 日本語を母語としない子どもたちがより理解しやすい、 アプローチしやすいものへと変えていくことを指します。
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これが思っていた以上に難しく結構悩みました。参加者の間でもどこまで簡略化して、 どこまで残すのか議論があり、子どもたちの生活に近い言葉を選び言い換えた り、主語を付けた文章に変えてみたりと試みますが、 結果的に主語が長くなったり、 文化的に理解が難しい表現部分を省略するも、次の段落で必要な情報だったりと普段話している日本語がどれだけ複雑かに気づ かされます。
5人それぞれ同じ物語の同じ段落をリライトして、 その後作った文章をシェアをしましたが全く同じ表現はゼロ。 たった3文程の短い段落でしたが、これだけ捉え方が異なり、 表現が違うと日本語の豊かさにも気づかされたり。
子どもたちの習得具合や学習目的、自国の文化的背景など本当に様々な要素が加わっていると感じたと同時に、言葉の奥深さに圧倒されます。アイデンティティは幼少期に形成され、固定されるものではなく流動的なんだという捉え方も自分の中に生まれました。これは詰めるとかなり長くなりそう。
当分は日本語教室のサポートをしながら、実際に日本語を学ぶ子どもたちを肌で感じたいと思います。