熊のニュースからおじいちゃんと間について考えた。
人里への熊の出没が多発しているという記事を読んで。
熊が人里近くに現れるようになったのは、
森林と人里の間にある中山間地域の境が
過疎化やそれに伴う高齢化と管理不足で曖昧になったからだと。
この記事を読んで『ゆっくりおじいちゃんとぼく』 という絵本を思い出して、同時に『間』の大切さを感じました。
これは物理的なことに限ったことではなく感覚的な部分も。子どもも大人もパーソナルスペースがあり、 初めて子どもと接する時は、いきなり近づくのではなく子どもたちの 様子をまず観察してみるところから始めると思います。大人についても、仕事とプライベートにしっかりとボーダーを引きたい人もいれば、そうでない人もいる。SNSも毎日かかさずチェックする人もいれば、見なくてもOKな人がいる。それぞれ相手に対する『間』 がある。
相手がいてこその『間』であり、
『間』は相手を分かろうとする気持ちだと。
もちろん過疎化や境目の不透明さも一因だとは思いますが、 自然との境を超えて開拓し始めたのはいつからか?そしてその土地に住む他生物に対しての『間』や理解の意識が薄くなったのはいつからか。
小さい時に庭手入れ好きだった祖父が、手をかけすぎない。植物を待つ。って言ってて、それが祖父の考える自然との『間』だったのかなと今思う。きっとおじいちゃんなりの自然に対する敬意だったのかなと。
ちなみに『ゆっくりおじいちゃんとぼく』は、 いつも大忙しのおかあさん、おとうさん、 お兄ちゃんお姉ちゃんたちに対して、 いつもゆっくりゆっくりなおじいちゃんとぼくのおはなし。
私が生まれる何年も前、1979年に発行されてる。
古いけどなーんか新しくて好きな絵本です。
最近、個人的にもバランスを考える場面が多く、この絵本と熊のことが頭に浮かんだので備忘録。