とことこ保育

人生で間違いなく大切な乳幼児期

Guideline for Practical LIFE SKILLSを発見。

 

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アメリカ・カナダを巡った中で面白かった発見のひとつがコレ。

「Guideline for Practical LIFE SKILLS」

各年齢ごとに習得して欲しい生活スキルがまとめてあるのですが、まず2~18歳までをまとめて書いてあるリストを初めてみました。

 

日本で5歳児の担任をしていた時など「一年生までに身につけて欲しいこと」といった、より短期間に絞って目標を書いたものは目にしたことがあったけど、ここまで長期間連続して成長に合わせた生活スキルをまとめたものは素晴らしいなと。子どもたちを長期的に見守っていくという点で、保育園・幼稚園の先生、小中学校の先生が共通した指標を持つことは大切だなと。

 

保育園にいると年長児の担任や研修に参加しない限りなかなか小学校の情報が入ってこないので、こういうシンプルなものが目に見える形であるとイメージしやすい。

 

最初に見て面白いなと感じたのは4〜5歳児のガイドライン

 

・名前、住所、電話番号を覚える

911(日本の110)の電話のやり方を知る

・最低限の手助けで歯ブラシ、髪をとける

・自分で服を選べる

・泳ぐ方法

 

大人による送迎が必須であり、子どもの誘拐件数も日本に比べて高い北米で、小さな頃から自分で自分を守る手段を伝えていくのは自然な流れなのかもしれないと感じました。日本では「子どもが自分の住所を暗記して買い物の時とかに人前で言うからヒヤヒヤで」とお話しするママさんにお会いした事がありますが、自分たちが覚えた情報の重要さやどういう時に使うのかについても同時に学んでいるのでしょうね。

 

そして2つめは、自分で服を選べるという項目。着られるではなく選べる。その時の気候に合った衣服を自分で選択できるという意味はもちろん、自分の好みのものを選ぶという意味も含んでいるそう。保育士として働き始めた頃、わたしが選んでロッカーから持ってきた着替えに対して「これヤダ!」という子に"ワガママ"という印象を持ち、なんとか持ってきたものを履かせようと説得を試みていたのだが、ここでは自分で選び、意見があるということが成長過程の中でスキルとして位置付けられているのが印象的だった。

 

 

その後も年齢ごとにいろいろと話を聞いて、最後に、

「まぁオフィシャルなわけじゃないから捉え方はそれぞれよ」

 

え"っ。これ州から出てるとかじゃないの?

 

これだけ真面目に考察して、最後まで話を聞くとこれはThirty Handmade Daysというサイトからのものらしい。

www.thirtyhandmadedays.com

自閉症の息子を含む3人の子どもを持つママさんとそのチームメンバーで構成されていいるサイト。クラフトやプリント類も充実していて面白いですよ♪

に、してもなんてオチ。こういうものを園で推奨できる環境はオープンと捉えてよいのかな?履歴書に年齢・性別書かない、所属しているものに囚われない雰囲気は日本と違うなぁと感じた次第です。

 

13-15歳でお金の預け入れ・引き出し方を知る、CPRを学ぶ、インタビューを行うスキルを習得する。16-18歳でタイヤ交換のやり方を知る、ガソリンの入れ方を学ぶとか、幼児期のスリーピングトレーニングからも見られるような子どもの自立を大切にしてる側面が見えたり、車社会ならではのスキルもあり。

 

よりよく生きるためのスキルは国の文化や歴史にリンクしていて、単純に取り入れればOKという訳ではなく、求められることも違うよなぁーとこのリストを見て思ったと同時に、違う考えややり方があるというその存在を知るということは、子どもたちと関わっていく中でやっぱり大事だなと感じました。