とことこ保育

人生で間違いなく大切な乳幼児期

森のわらべ 多治見園へ行ってきました!

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今日は生憎の雨だったのですが....
ってかこうやって『生憎の』って書くことがなんだか野暮に感じる。雨だからどうしてダメなの?なんて言葉が聞こえてきそう。

雨なら雨の自然を受け入れて日々を楽しむ子どもたち。

 

その日は、多治見園から園長先生に送迎をしていただき、着いたのは自治体のコミュニティーセンターのようなところ。今日はここが保育の拠点。周辺にいくつかの拠点を持ち、その日の活動等に合わせて拠点を変えているそう。

 

スタッフの方は集まって早々、周りに危険か所がないか、今日の保育を行う上で気を付けなければいけないことは、経験を基に積極的に意見を出し合い今日の保育内容を詰めていく。"保育当番"と言う仕組みがあり月1~2回ほど親御さんも保育に参加していて、園のスタッフと保護者のチームワークは見ていてとても頼もしく感じた。

 

子ども達は登園すると木でできたカレンダーに登園シールを貼り、輪になり朝の会。出席を確認し、園長先生オリジナルの園の歌を歌い、今日のフィールドについての説明と注意点をスタッフが子どもに質問を投げかけるようにして共有すると、いよいよ出発!

そこには大人の私が見てもワクワクするような要素がたくさん詰まっていた。

 

つゆくさを潰して、ほっぺにお化粧
栗のイガを足を使って上手に開ける
大人の腕周りくらい太い木を3人で協力して運ぶ
サワガニやカマキリを捕まえて『3匹とも息できるように大きめに穴作ってね』と自分たちからリクエス
見つけた木の実をポケットいっぱいに詰める
お弁当を見せ合っておかずを交換こ
彼岸花を耳に差しておしゃれ
ヘビを見つけてみんなと驚き
神社の急な階段をぐんぐん登る

帰る時間になっても子どもたちの好奇心は尽きないようで、拠点の周りをぐるぐる回って、今日見てきた物をお父さんお母さんに紹介していた。


保育士によっては長い棒を見て『お友達に当たったら危ないよ』

生き物は『もとの場所に返しておいで』と声かけをするところだけど


大人が『◯◯はやらない。危ないよ』と声をかけなくても、最低限の安全を確保した上で、子どもたちが自分の経験から学ぶことができるゆとりがあった。

 

水筒を持ちたくない。
途中で喉が渇いたら『持ってきた方が良かったな』って自分で気づく。

川で遊んで靴に水が入った。
『今度はあまり深くまで行かないようにしよう』『濡れたけど大丈夫だった』『濡れてもビニール袋入れてもっかい履けばいいんだよ』と同じ経験からも感じることは様々。

当たり前のようで、集団保育の中ではなかなか難しいこと。どうしても予防に努めてしまう。

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園長先生の言葉でとても響いたのは、『目指しているのは子どもだけでなく保護者も巻き込んだ"育ち"』
『自分がやると決めたことに対する"がんばれ!"に意味がある』


頑張っては、いろんな場面で聞く言葉だけど、他者に決められた目標に対する頑張れの矛盾さに改めて気付かされた。

そして保護者とスタッフ間の信頼の濃さ。親御さんにも保育に関わってもらうことで子どもを介してではない、対の関係性ができているように感じた。

正直、今の職場はかけ離れたところにあるけど、まずは私個人から子どもへの接し方を変えていこうと見学させていただきた日から心掛けている。

たった一日。でもこれからに続く素敵な一日でした。

 

お忙しい中、受け入れてくださった智子園長先生はじめ、森のわらべ多治見園のスタッフの方、保護者の方本当にありがとうございました!